心をスッキリさせる感情コントロール

メンタル改善

不安は「いま」のあなたと無関係

答えが出ないことを、あれこれ考え込むクセのある人がいます。将来についてあれこれ考えますが、いろんな可能性があるので、考えても答えは出ません。そして、だいたいこういうときはネガティブに考えがちで、不安や心配、悩みが絶えなくなってしまいます。

考えても答えが出ないわけですから、考えないという方法が有効です。そして考えないためには、動くことです。動いて初めて答えが出たり結果が出たりするのですから、それまで考えるのを止めたらいいのです。

何の動画を見るか、夕食に何を食べるか、服は何を着ていくか。そのとき決めてしまえば、あれこれ悩まず済みます。悩むのはそのときだけで済むわけですね。なぜそれでいいのか、そう、「いま」の自分には関係ないこと、どうでもいいことだからです。

また、夕食を何にするかというのは、冷蔵庫を開けるという行動をすれば解決したりします。行動してしまえば、なんとかなることも多いです。悩むだけ無駄だと悟るのもいいでしょう。

考えても答えが出ないことは、「いま」悩んでも仕方ありません。そのとき考えればいいいか、と気楽にいきましょう。

考えたり悩んだりするのは、将来の中でも大切なことで、準備が必要なことだけで十分です。

嫌な感情から抜け出せない理由

それは、内向きだからです。

内向きとは、自分の感情や気持ちと向き合っているということです。嫌な感情は放っておけば自然と消えていくのに、向き合って関心を持ってしまうから、ずっと嫌な感情がつきまとうのです。

逆に外を向いてしまいましょう。何もしないで放っておくのは難しいですから、別のことに自分の注意を向けて嫌な感情を放っておけるようにすればいいのですね。自分の気持と向き合わない。なんだか不真面目な気がしますが、それでいいのです。

人間は無意識に嫌な感情を探してしまいます。わざわざ不安や心配事を探し、過去からその事例を持ってきます。過去になければ、悪い結果の予想までしてきます。ついついネガティブになるのは人間の本能ですから、そうなった自分を責めないことが重要です。人間だから仕方ないよね、と思い、気持ちを外に向けていきましょう。

気持ちを外に向けるためにできること

ネガティブな気持ちから注意をそらせればいいわけですから、基本的に何か別のことをすればいいということになります。考えるのではなく行動するということです。

家でじっとネガティブなことを考えてしまうなら、家の中を整理してみましょう。生活の中で足りないものや無くなりそうなものが見つかるはずです。キッチンを整理すれば、調味料がなくなってるのを思い出したり、玄関を整理すれば、スリッパがボロボロになっていたりと、やることが増えます。すると足りないものを買いに行くという行動ができて、あれこれ悩むことを忘れてしまえます。

行動すると心がスッキリします。悩むことで悩みは消えません。行動することで悩みは消えるのです。

行動を起こすにはどうすればいいのか?

行動できない理由と一つとして、行動したあとの悪い結果を考えてしまうということがあげられます。悪い結果を考えて行動しないと、ますます行動しなくなって、メンタルが悪化するのは目に見えています。

正直、そんなに身構えなくていいです。心配事の9割は起こらないという研究結果もあり、起こったとしても解決できることのほうが多いそうです。もっと気楽に身を動かしましょう。

心配事のほとんどが実際に起きないと考えると、行動しないことのほうがリスクです。なので、とりあえず行動する。ともかく行動する。まずは行動してみる。怖ければ、リスクのないことや小さいことからやってみて、慣れていきましょう。行動する量が増えると、自然と心は明るくなっていきますよ。

悪い結果になってもそれほど気にする必要はない

取り返しがつかないようなすごい悪い結果なら、そりゃ気にしますが、実際に出た悪い結果が、それほど気にすることかな、と客観的に考えると冷静でいられます。

整理整頓や掃除をして服が汚れた、物が壊れたという悪い結果を想像してみます。服は洗濯すればいいだけです。そもそも掃除するときに着る服は汚れてもいいもののはずです。仮にきれいな服を汚してしまっても、また新しいものを買えばいいのです。物が壊れたら処分すればいいですし、必要なら、やはり新しいものを買えばいいだけです。

そこまで、がっかりしたり、落ち込むようなことじゃないでしょう?

人間関係も、これと同じです。食事に誘ったら断られた。頼み事をしたら断られた等。相手の都合が悪い場合があるので、普通に起こります。しかし、それを大げさに解釈して、相手との関係はもう終わりだ、とまで考えてしまうのが人間です。冷静に考えれば、そのときは諦めたらいいだけのことです。後日、相手から逆に誘われたり、何か手伝ってくれたりすることだってあります。

原因探しや深読みをやめる

感情には波がありますから、憂鬱なときや元気がでないときがあるのが自然です。そんなとき、その原因を考えると、よけいに悪化します。

自分の不調の原因を、仕事、人間関係、家族、友人といった事柄の何かがうまくいってないからだ、と本当にうまくいってないわけではないのに、そう考えてしまいます。つまり自分のあらさがしをしてしまうのです。

また、誰かが言った言葉が気になってしまい、その意味を深く考えてしまいます。仕事でただミスを指摘されただけなのに、相手は自分のことを使えない人間と思ってるとか、バカにしているとか、変に受け取ってしまうのです。

実際に周りは悪くなってもいなければ、何か問題があるというわけではありません。自分の受け取り方に問題があるわけです。ついカッとなって人間関係にヒビが入ってしまわないように注意しましょう。

感情が悪い方向に下がっているときは、気分転換したり、ゆっくり落ち着く時間をつくってみましょう。あとになって、なんであんな気持ちになっていたのだろう?と不思議に思えることもあります。

自分に優しい言葉をかける、励ます。

感情を落ち着かせるために、いつでもできることがあります。それは自分を励ましてあげることです。

  • 「失敗は誰にでもあるよね。また、チャレンジしていけばいいんだ」
  • 「こんなのよくあることだ。これまでも立ち直ってきたから大丈夫」
  • 「ついカッとしてしまったけど、人間だからそういうこともある。次から気をつけよう」

といった自分に対する思いやるのある言葉をかけてあげます。心が落ち着くまで、自分にあった言葉を言い聞かせてみます。そして、自分が前向きになっているところをイメージしてみましょう。

また、自分の姿勢を直すというのも、いつでもできる対策です。

内向きになっていると、うつむきがちになり、体は無意識に猫背ぎみになっています。すると呼吸が浅くなり、頭も鈍くなります。もっとネガティブに囚われやすくなってしまいます。

なので、気持ちがふさぎ込んでるな、と思ったら、胸を張ってみましょう。胸を張ってネガティブになるって逆に難しいんです。

それでもネガティブな感情に振り回される人へ

ネガティブな感情自体は、人間が生き延びるために必要な感情です。不安や心配で将来の危険を予知するからこそ、問題に対策し、生存を守ってきたのですから。だから、ネガティブを悪いことだと思う必要はありません。生きるために必要なことなんだな、と気づくことが大切です。

ネガティブになると、物事を分析し、それの対策を考える力が発揮されるというメリットがあります。それを意識して、対策として何か行動するとなれば、ネガティブな感情に振り回されなくなります。

つまり、ネガティブな感情が対策のための行動となれば、問題がないどころか、将来のために意味のある行動が取れ、自身の成長につながることもあります。結局、行動するということに落ち着くのですね。

結果として、感情に振り回されないことが大切です。ネガティブになるのは自然なこと。それはダメだと否定せずに、受け入れていきましょう。そして、受け流していきましょう。

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