感情的にならないために曖昧さを受け入れる

メンタル改善

曖昧さを受け入れる

白黒つけないといけないと思い込んでしまうことがあります。確かに、子どもを守ったり、動物が身を守るためには白黒つけたほうが楽ですし、安全です。しかし、現実は、はっきりしない曖昧なことばかりです。曖昧な現実に白黒つけようとすると、そのギャップのせいで感情的になりやすくなります。

逆に、曖昧なものをそうとして受け止めると、感情的になりにくくなります。受け止め方にはコツがありますから、ここではそれを紹介します。

①グレーゾーンを設定する

白と黒は両極です。その間にグレーのグラデーションがあります。そう考えると、圧倒的に白と黒以外のスペースが多いことがわかります。つまり、世の中のいろいろなことは、グレーが多いわけです。

ただ、グレーといっても、どう受け止めたらいいのか、いまいちわかりません。なので、薄いグレー、中間のグレー、濃いグレー、くらいに考えておきましょう。

例えば、誰かのミスによって仕事のPCデータが消されていたとしましょう。あいつが怪しい、と考えるわけですが、誰が消したのかはわかりません。怪しい人が犯人だと思えるいろいろな考えが自分の中で展開され、絶対あいつがデータを消したんだと思い込むわけです。絶対黒ってわけです。

でも、絶対なんてありません。そこは曖昧さを受け入れて、あの人が怪しそうだけど、濃いグレーくらいかな、と考えてみます。それよりも、消えたデータを元に戻すことに集中しようとなるのです。

完全に誰かが黒だと思わないと気が済まないと、頭の中に疑惑や怒りが込み上げてきます。わからないことはわからないと受け止めて、可能性がこれくらいあるかな、とグレーの濃さを決めればいいのです。そして、現実の自分は何をすべきか考えましょう。

②敵か味方かのどちらかに分けない

人間関係を敵か味方かに分けてしまうと、人生が窮屈になってしまいます。敵の意見はすべて否定し、味方の意見しか聞かない。すると人生の決定に柔軟性がなく、結局自分が窮屈になるだけです。

実際のところ、その人の意見に賛成できることもあれば、できないこともあり、部分的に賛成できるということもあります。

敵か味方かで分けて考えると、味方だと思っていた人が自分の意見に反対したら、裏切られたと思い、その人との関係を悪いものにしてしまうこともあります。柔軟な選択の仕方が減り、人間関係も悪くなるという、なんとも窮屈な生き方です。

③期待や結果にパーセントをつける

グレースケールがぴったりこない場合は、パーセントをつけるのがおすすめです。

例えば、会議の資料を上司に見せたとします。自分は絶対、この資料でいけるだろうな、と思ってしまうと、やり直しをくらったときに落ち込むわけです。100%通る可能性はありませんから、やはり認識がおかしいのです。

最初から、修正を指示されるだろうなとか、部分的に直しがひつようになるだろうなとか、あらかじめ想定しておきます。そして、だいたい60%くらいは通るかなと考えると、修正を指示されたときにカッとなりません。

誰かが何かしてくれると期待するときや、物事がこう進んだらいいなと思うときもそうです。期待通りのことが実際に起こるかわかりません。起こる可能性は10%くらいだな、と感じれば、起こらなかったときに落ち込むこともありません。

グレーゾーンを認識したり、パーセントをつけたりすれば、曖昧なことを受け入れ、流すことができます。わかるはずがない相手の気持ちや未来のことは、すべてグレーです。白黒つけないと、とても楽ですね。

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