嫌な気分になったときに気をまぎらわすために
どうしようもないことで悩んでいても仕方ないですよね。自分でコントロールできないことを悩むと、むやみにエネルギーを浪費してしまいます。
そういうときは他のことを考えて気をまぎらわすほうがいいでしょう。かといって「不安に考えてはダメだ!」と自分に言い聞かせても逆効果になってしまいます。考えてはいけないと思うと、それを考えてしまうからですね。
というわけで、ここでは嫌な気分になったとき、それとは別のことを考える方法をご紹介します。
①ポジティブな暗示をかける
「〇〇しないようにする」といった「ない」の暗示はネガティブな暗示です。ダイエットを例にすると、「甘いものを食べないようにする」といった暗示です。
一方、ポジティブな暗示は「こうなりたい」というイメージを使った暗示です。ダイエットを例にすると、「〇〇サイズの服を着てウキウキしているイメージ」ですね。
ポジティブな暗示を自分にかけてあげましょう。
②身の回りのものを数える
同時に二つのことを行うことができないという人の特徴を利用した方法です。
身の回りのものを数えるだけで、さっきまで嫌な気分になっていた原因を考えなくてよくなるわけです。下記に例を書いておきます。
- 本棚の本の数を数える
- クロスの模様(例:水玉)
- 植木鉢の葉っぱの枚数
- 床のタイル
- その他、身の回りのものなら何でも
また、数える以外の方法でも意識をそらせればいいので、下記の方法もOKです。
- 空想にふける
- お気に入りの本の好きな文章を朗読する
- ゲームをする
- その場でスクワット
- 家事をやる
コツとしては、単純なことに集中することです。自然と嫌なことが頭から追い出されています。
③おしゃべりする
誰かとおしゃべりするのはいいですね。効果としては、聞いてるよりもしゃべっているほうが、嫌なことを忘れられます。(自分のことばかり話すのは、それはそれで問題ですが、ときにはいいと思います。)
せっかく嫌なことを忘れるために話すのですから、内容は気分のよくなる話題を選びましょう。(自分が活躍した話、楽しかった思い出・経験等)
④声を出して笑う
緊張したり不安になったときに笑ってみると、心のバランスが戻り、不安が鎮まります。
まわりに人がいたら声を出しにくいので、そのときは笑うだけにしておきましょう。
笑う練習をするのもいい方法です。手順を下記に記します。
- 楽な姿勢でイスに座る
- 3つ数える
- 「3」のときにイスから立ち上がり、とびっきりの笑顔をつくる
- 再びイスに座り、動作を数回繰り返す(自分のタイミングでやめて大丈夫です)
笑顔は歯が見えるようにするとより効果が得られます。
⑤変顔やおかしなポーズをしてみる
変顔やおかしなポーズをしている自分の写真を集めておくのも気をまぎらわすにはいい方法です。
ハメをはずした自分の写真を見て、笑いを取り戻せます。
⑥小さな祈りを捧げる
心配事に対して自分が無力だと感じると、不安で仕方なくなるときもあるはずです。そんなときは祈りましょう。「祈り」というと宗教っぽくて日本人にはピンと来ないかもしれませんが、「祈り」の言葉に注意を傾けることでリラクゼーション効果を得られます。
日本人にも合うようにちょっと工夫して「祈り」の効果を得る方法を紹介します。
ひとつの言葉に集中すればいいのだ!ということなので、自分の好きな言葉を繰り返し声に出せばいいということになります。ただ、何でもいいというわけではありません。世の中はもっと価値があるものだ、もっと素晴らしいことが起こる、希望を感じる、といった内容が信じられるような言葉を選びましょう。物事がいい方向に進んでいると信じることで、不安が減り心が落ち着きます。
どこから選ぶのがいいかのリストは下記の通りです。
- 詩の一節
- 愛、希望、平和に関する名言
- 本の文章
- 映画、ドラマ、アニメ等のセリフ
祈りの言葉は、金言や格言である必要はありません。自分にしっくりくればOKです。どうしようもない不安なのですから、祈ることで奇跡を待てばいいのです。
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