新しい考え方を身につけたほうが心配グセをやめやすい
これまでの習慣やクセをただやめるよりも、新しい習慣をつくることで悪い習慣やクセを直すほうがずっと簡単という行動心理学の内容を利用して、心配グセも新しい考え方を取り入れていったほうがやめやすいよね、という記事です。
ここでは6つの考え方を取り上げます。6つの質問を自分にすることで、それぞれの考え方を取り入れることができる方法です。
①事実は何か?
事実だけを追求する考え方ですね。心配したことの状況の事実だけを把握していきます。
心配事が起こったとき、大変だと思って、事実ではない想像をあれこれ考えてしまいますが、事実だけを追求することで、それを防ぐことができます。また、事実に基づいた対策を立てることもできます。
自分が決めた解決策が事実に基づいているとわかれば、無用な心配をすることがなくなります。事実と想像を切り離して考えることが大事なのですね。
②どう感じているのか?
物事や状況に対して、自分がどう感じているのかを正確に判断しようとする考え方です。想像したことではなく、自分の感情に注意を向ける方法です。
人は、まっとうな感情を持たなければならないと思ってしまいがちです。しかし、感情はもともと矛盾していたり、理性的ではなかったりするのが普通です。なので、理性的な感情を持たなければならないと考えると、自分の感情を正当化するような状況判断をしたり、状況に合わないから自分の感情をねじまげるということをしてしまいます。
自分の感情をそのまま受け止めることで、適切な判断をしたり、ストレスを抱えないために、自分の感情を正確に把握しようということですね。
感情を把握するメリットは、自分の好き嫌い、価値観や願望を理解できることにあります。ある状況で何がほしくて、何がいらないか判断できるようになるわけですね。
③よい面は何か?
物事や状況を前向きに考える方法です。
心配グセがあると、ついつい弱気になり、悪いことやうまくいかないこと、失敗の可能性に目を向けがちです。なので、敢えて前向きに考えてみることで、バランスを取れた見方をしようということですね。
④新しい視点は何か?
一言だと、クリエイティブな考え方です。
いつもと正反対の考え方をしてみたり、現実離れした考え方をしてみます。なんでもいいからアイデアを出してみるのもいいですね。バカらしかったり、非現実的だったり、ささいなことでもかまいません。考え方を無限に広げる感覚を感じてみましょう。
⑤どんなリスクがあるか?
これは批判的な考えではありますが、これもバランスを取るために取り入れるメリットがあります。
これまでは、事実を認識して、前向きに考えよう!でしたが、それだけだとリスク管理ができていないからですね。不安に飲み込まれず、事実をもとに前向きに考え、リスクを認識する。といった順番です。
ここでのリスク認識は、何が良くなくて、どんな悪いことが起こるか予想してみることです。
不安や心配にとらわれた上でリスクを考えると、ますます不安になるので、やめておきましょう。上記の順番がおすすめです。
⑥取れる対策は何か?
戦略的な考え方です。心配事を客観的に見て、次のステップへ進むために何が最適なのか判断します。
①から⑤で考えてみた結果、どの考え方のどの部分を採用したらいいか選んでみます。考え方を変えるだけで十分なのか、何か行動する必要があるのか。プラス部分を利用するのか、マイナス部分を修復するのか。対処法を探しましょう。
6つの考え方の注意点
①から⑥の質問の順番は守ってください。⑤のリスクは何か?を最初から考えるのは絶対にやめてください。
以下にまとめておきます。
- 事実は何か?
- どう感じているのか?
- 良い面はなにか?
- 新しい視点は何か?
- どんなリクスがあるか?
- 対策は何か?(次のステップは何か?)
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