幸福度を高める選択をするために知っておきたいこと

メンタル改善

幸福度を上げる要因には、様々なものがあります。人間関係、経済的要因、ポジティブシンキング等、人の幸せに影響を与えるこれらの要因を知ることが、自らの幸せへ向けた選択をする助けになるでしょう。この記事では、上記3要因について書いていきます。

人間関係で幸せを感じる瞬間とは

温かい人間関係をつくることができた人は、幸福度が高いと言われております。人は社会的生き物であり、そこで温かいつながりを感じることができれば、幸せを感じることができるというは納得できることであります。

「温かい」というキーワードが重要で、これが良い人間関係をつくるのに大切です。抽象的なので、少し具体的にすると、「①相手に興味を持っている。②笑顔であいさつをする。③相手を褒める。④相手に親切にする。」といったことが、お互いにしている関係です。

自分自身が相手に上記のことをしていても、相手がテイカーの場合がありますので、注意は必要です。ただ単に奪われるだけなら、相手に与えずに断ったり、冷たくすることも必要です。

さて、なぜ①~④が幸福度に良い影響があるのかというと、脳内で幸せホルモン(オキシトシン)が分泌されるからです。①~④に加えて、握手やハグも高い効果があります。日本人はあまりしませんが、やったほうが幸せになれることは間違いないでしょう。

一方、①~④とは逆のことをした場合を考えてみましょう。イライラして自分勝手な人を想像すると、きっと、その人は孤立し、人間関係を築くことができません。そして、不幸になるわけです。孤独を好きではない限り、①~④を心がけたほうが無難でしょう。

いろんな人と友達になると幸福度が上がる

友人の存在が、幸福度に大きな影響を与えてるわけですが、幸福度を上げてくれる友人とはどのような存在なのでしょうか。

友人の数が多いほうが幸せなのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。数よりも、いろんなタイプの友人がいたほうが、より幸せに感じることができます。要は、数より多様性です。

同じ一つの趣味を持つ友人を何人もつくるより、複数の趣味に対して、一人ずつ(あるいは数人)友人がいるほうが良いわけです。映画に行くならこの友人、釣りに行くならこの友人、ゲームするならこの友人といった具合です。

これの良いところは、自分が幸せに感じる場所が増えるということです。いろんな友人と出かけると、いろんな場所で幸せを感じることができます。もちろんゲームなら自分や相手の部屋です。居場所が増えると幸福になれるわけですね

ただ、一度に深いつながりのある友達になれるのは、最大5人くらいが限界とも言われています。つくりすぎても大変なので、程よくいくのが吉でしょう。

相手選びのコツ

趣味の合う人と友人になるということですが、それでも相手は選んだほうがいいでしょう。イライラした人、ネガティブな発言や悪口が多い人、テイカー、マウンティング系、そういった人と友人になると、逆に不幸になってしまいます。

やはり、上記①~④ができる人と付き合うのが良いでしょうし、自分もそのように務めるべきです。

さらに言うと、親切は幸福度をあげます。そして、親切な人と一緒にいると自分も親切な人になりやすいです。すると、親切な友人と自分もお互いに幸せになれるのですね。親切な人を友人として選ぶのも良いです。

また、幸も不幸も伝染しやすく、幸せそうな人と友人になるのも良いです。友人が幸せなだけで、自分も幸せを感じることができるからですね。逆もしかりです。相手が不幸だと自分も不幸を感じてしまいます。

単純に、一緒にいて楽しいからとか、価値観が合うとか、いうのもありです。むしろここが重要でもあります。

お金は幸福度にどれくらい影響を与えるのか

人間関係は述べたので、次はお金についてです。生活できるに十分なお金があると、精神的に安心できますし、多ければ幸福度が上がります。

よく言われるのは、年収700万円~1000万円までは幸福度が上がるが、それより上がってもほぼ幸福度が横ばいになるという話です。幅がだいぶある理由は、書籍によってユーロだったり、ドルだったりするからです。日本での研究もあるのですが、上記金額より結構低いものもあり、信用できるか微妙なので省きました。

年収が上がったことによる幸福度の持続期間は長くても1年ほどしかありません。人は自分の年収が上がったこと(年収が〇〇万円であること)に慣れてしまって、それほど幸せが長続きしないのです。ただ、貧困だった人がある程度生活できる年収になったら幸福度は持続しそうですね。

つまり、年収が上がることによるメリットと対費用効果を考慮して、年収を取るか、別の趣味や家族との時間を取るか(別のメリットなら、なんでもいいです。)を選択肢としてつくっておくと後悔しにくいと言えます。

気をつけておいたほうがいいのは、高年収に到達するために無理をしてしまい、結果不幸になってしまう場合です。例えば、年収700万円を得るために、犠牲が多い場合ですね。体や心の健康、時間、友人、恋人、家族等を犠牲にして、年収700万円だと、そこまで頑張るべきだったのか疑問に思うはずです。

自分にとって許容できる犠牲の範囲で、より高い年収を1000万円を上限として目指すというのも悪くないと思います。

その他、お金と幸福について

お金を稼いでも、それをすべて浪費してしまえば、健全な精神状態が保てるとは考えにくいです。しかし、お金は使うためにもあり、その使い方で幸福度が変わることも事実です。

なので、「収入>支出」かつ「将来への貯蓄」をしながら、幸福度を上げるものにお金を使うと良さげですね。

何にお金を使うと幸福度が上がるのか下記に書いておきます。

  • モノより経験にお金を使うと幸福度は維持されやすい。
  • 他人のためにお金を使うと幸せを感じる。
  • 見栄のためではなく、自分にとって本当に価値のあるモノを買う。
  • お金に余裕があるのなら、お金で時間を買う。

お金の使用と幸福度については、上記のような傾向があります。もちろん、ケース・バイ・ケースな部分もあります。基本的にはということですので、自分が好きでもないことを無理やり経験してみる必要はありません。また、お金の使用を幸福度を上げるものに固執しすぎる必要もありません。というのは、無理や固執は幸福度を下げる可能性があるからです。

幸せは心の持ち方次第なところもある

家族や友人がいなくても、お金がなくても、幸せな人はいるものです。孤独が好きな人もいるし、お金がないことをなんとも思わない人もいるのです。彼らのような心の持ち方(マインドセット)を持てば、ある意味で無敵です。

とはいっても、皆が、そういったマインドセットを持てるわけではないので、ここでは、不幸を遠ざけ、幸せを感じやすくする考え方をご紹介します。

幸福度の知識として付け加えますと、通勤時間が長くなるほど、幸福度が下がります。また、通勤時でのスマホの使用による姿勢の悪化もメンタルによくありません。SNSで自分より幸せな人を見て、自分と比較することも然り。通知やメールのチェックによる注意力散漫も幸福度を下げます。

こういった幸福度に関係したちょっとした知識は、いくつかあるのですが、下記では考え方について書いていきます。

心配事が実際には起こらないことを実感してみよう

多くに人は、ネガティブに物事を考えやすいです。なので、あまりネガティブになりすぎないように調整するとメンタルに良いわけです。不安については、よく心配事の9割は起こらないと言われておりま。実際にその通りなのですが、実感がないとなかなかメンタル改善に結びつきません。

そのため、心配事のほとんどが起こっていないことを実感して、「心配事ってほとんど起こらないんだ!」というマインドセットを身に着けようぜ、というわけなんですね。

やり方は、筆記開示(エクスプレッシング・ライティング)に似ていて、心配事を思いつくままに書いて、それらが実際に起ったか、後から見返して試すという方法です。

  1. 期間は2ヶ月とする。
  2. 1ヶ月の間、できるだけ毎日、今日の日付を書いて、心配事を思いつくまま箇条書きにする。(後で起きたかどうかチェックできるようにするため)
  3. 2ヶ月目に入ったら、ちょうど1ヶ月前の日付に書いた心配事が実際に起ったかチェックする。(起きたものだけレ点する。or 起きたら○、起こらなかったら×。など、後で数を数えられるようにチェクしましょう。)これを最終日まで毎日続けます。2でやらなかった日はお休みです。
  4. すべてにの心配事に対するチェックが終わったら、「起こらなかった心配事の数÷すべての心配事×100」で、心配事が実際にどれくらいの確率で起こらなかったか実感してください。

この方法を試すことで、実際に心配事がほとんど起こらないのだという経験ができます。すると、必要以上にネガティブになることが少なくなるはずです。未来を楽観視することもあるかもしれません。

不幸を避ける

自分にとっての不幸がないだけでも、それって幸せですよね。というわけで、自分にとって不幸だと思える状況や状態を想定して、それを避けることを選ぶようにするだけでも、結果として幸福度が上がります。

こんなふうになりたくない状況・状態・自分を描いていましょう。これも箇条書きにするといいでしょう。

そして、不幸を避けるには、不幸な状況とは逆に向かうことです。不幸な状況を「脂肪が増えて、ブクブク太ったら嫌だな」と思ったら、「健康で痩せている状態を目指すぞ!」とか、「借金ができたら、きっと落ち込むだろうな」と思ったら、「貯金をしている自分になるぞ!」といったようにです。

これの良いところは、避けるべき不幸がわかり、目指すべき幸せがわかるということです。

成長マインドセットのほうが幸せを感じやすい

ここまでは、ネガティブなものを減らすことを書いてきましたので、ここからは幸せを増やすことを書いていきます。

モチベーションの科学で、成長マインドセットと証明マインドセットの話があります。言葉の説明は次のとおりです。

  • 成長マインドセット:自分が向上することに焦点をあてる。能力を高めたり、新しいことを学んだりして向上していくことが重要だと考えるマインド。
  • 証明マインドセット:自分の能力の証明に焦点をあてる。他人に自分の能力を見せつけて認めさせることが重要だと考えるマインド。(自分と他人をいつも比べている)

この説明だけを見ても、成長マインドセットのほうがポジティブに人生を送れると思うのではないでしょうか?

自分自身の成長を実感すれば、あるいは、成長できるという気持ちがあれば、それは将来への希望になります。そして、その希望がポジティブ感情を育てるのです!過去の自分より今の自分が成長していれば良いのです。

一方、証明マインドセットだと他人と比較しますので、他人を見て一喜一憂するだけです。上には上がいて、下には下がいますから、当然でしょう。このマインドセットの持ち主は、他人に助けを求めることができなかったり、ミスをすることをいつも恐れてしまう傾向が強いです。ゆえに、不安を感じやすく、不幸になりがちです。

より幸せになりたければ、物事に対して成長マインドセットを意識してみましょう。ぜひ、成長を実感してみてください。

セルフコンパッションをする

セルフコンパッションとは、自分への思いやりです。他人を思いやるように、自分を大切にしてあげることが、より幸福度を上げることは間違いないでしょう。自己肯定感を上げる良い方法です。

また、セルフコンパッションを行うことで、自分自身が自分の最大の理解ある友人となることさえあるのです。自分が自分を良く知っているので、そうなるわけです。

何か嫌なことや不幸があったときに、自分に優しい言葉をかけてあげてください。それこそ、自分の友だちに思いやりを持って話しかけるように。また、何かを成し遂げたりしたら、自分を褒めてあげましょう。このような積み重ねが自己肯定感を育て、より幸せになっていきます。

一言で言うと「自分に優しい言葉をかけてあげよう」ということです

幸せについての注意点

一通り、説明ができましたので、最後に注意点だけ補足しておきます。

幸も不幸もあるから、幸せを感じることができる

仮に、一生ずっと幸せの状態だったら、それは果たして幸せと言えるのか?という疑問ですね。正直、それは当人にとって、ただ平坦な人生があっただけにすぎないでしょう。

不幸を経験したからこそ、幸せを感じることができるということです。なので、不幸な状況になったとしても、将来幸せを感じるために経験しているだけなのです。

好きなことにやりがいをプラスするとより幸せになる

好きなことをしていると、確かに幸せを感じるのですが、そればかりだと、より幸せになるチャンスを逃しているかもしれません。

好きなことの延長線上に、人とのつながり、誰かの役に立つこと、収入を得ること等を見据えてみるのも、幸福度を上げることにつながります。

もちろん、うまくいくかはわかりません。しかしながら、延長線上にあるものを獲得したときの幸福感は、とても高いでしょう。余裕があれば、チャレンジすると幸せになるかもしれません。

幸福感には賞味期限がある

お金の幸福感についてで少し触れましたが、収入があがることによる幸福感の持続は長くても1年程度です。他にも、新しい服を買ったことによる幸福感は一時的であることも、実感している人は多いと思います。

幸福感の持続期間が短いものの特徴は、モノであること、他人との比較であることがあげられます。逆に、経験やかけがえのない友人の存在は、長く持続します。

短くしか続かないものや、長く継続する幸福感があることは知っておくと良いと思います。何のために、お金や時間を使うかの判断に助けとなるでしょう。ではまた。

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