不安を消し去る方法

不安で仕方ない

将来のことや人間関係のことで、頭が不安でいっぱいになってしまうときの、不安の取り除き方をご紹介します。

不安に対処する前に、実際に心配事が起こる確率を知っておきましょう。米国ミシガン大学の心配事の実地調査によれば、心配事の80%は起こらないことがわかっています。

そして、残り２０％の心配事のうち、１６％は準備をして入れば対応可能だった、ということもわかりました。

つまり、準備をして対策を取っていれば９６％の心配事は起こらない。逆に言えば、心配事のうち、実際に起こるのは４％だけということです。

こう聞くと安心しますよね。将来こんな嫌なことが起こるんじゃないか、〇〇になったらどうしよう、とあれこれ考えても、取り越し苦労である可能性が高いのです。

人が不安に感じるのは、将来や物事に対処して生存していくためでもあります。昔は、この本能が役に立っていましたが、豊かになった現在は、役に立つ側面と、不安が強くなりすぎて困ってしまうという側面がでております。

例えば、将来ある仕事に就きたいから、〇〇大学に合格するという目標を持ってるとします。その大学に合格できるか不安だからこそ、人は勉強するという行動ができるわけです。

また、将来、貯金がなくて困るかもしれない、と考えるからこそ、今のうちに貯金をして将来困らなくなれる、ということですので、不安は役に立つわけです。

上記のような不安以外は、考えないようにするのがいいでしょう。不安があることに何かしら対策したら、それ以上のことについてはスルーします。対策できないような不安も考えても仕方ないので、考えないようにします。注意を別のものに向けましょう。

不安を行動するという方向性以外にも活用しようという考えです。

不安を感じると、危険を察知する能力が高くなったり、他人の感情に敏感になれます。なので、不安が自分にとって大切な何かに気づかせようとしてくれているんだ、と考えてると不安を活かせることができます。

不安によって、必要な情報を集めたり分析したりしますし、締切から逆算して仕事を進めるといったことができます。

不安は自分がやる気になっている証拠です。何か目的を達成するための集中力に変えることもでき、チャンスをつかめます。そういったことを、本能や体が理解しているんだ！と考えると不安をいい感情と結びつけることができます。

人と付き合える期間は限られているということです。人は年の経過とともにライフステージも変わりますし、価値観も変わっていきます。住む場所も職場も変わっていきます。そんな中で、同じ人とずっと仲がいい状態を保つことは稀です。

１０年も経てば、友人関係が移り変わっていてもおかしくありません。（１０年も経てば自分も相手も価値観が変わっていることは自然なことです。）出会いと別れが繰り返されるのは自然なことなんだな、と悟るわけですね。

価値観が変化する毎に、今までの人間関係から離れて、価値観の合う人たちと一緒に過ごすというのは、自分にとっても相手にとっても、良い影響を与えるはずです。

今までの人間関係に依存せず、別れと新しい出会いをポジティブに考えてみましょう。離れていきそうな友人や離れてしまった友人に固執すると、不安や孤独を感じやすくなってしまいます。

相手をがっかりさせてはいけないとか、後になって期待に応えられただろうかとか考えると、不安しかなくなります。

相手の期待に応えられるか不安だし、応えられたかも不安です。しかも、期待って漠然としていて、相手が満足したかなんて考えてもわからないんです。つまり、相手の期待に応えようとすることは、不安にさらされるということです。

期待されるから頑張れるという部分はありますが、期待に応えようとするのは自分を追い詰めてしまう危険もはらんでいます。

期待に応えなくていいと考えるとラクですし、相手に期待しないというのもラクになる方法です。期待に応えなきゃいけない人間関係って、とてもしんどいですよね。

何か新しいことを始めるときに、失敗したらどうしようと考えて不安になります。結局なにもしないと、心のモヤモヤを引きずってしまいます。だったら、何度か失敗してしまえばいいという考え方です。

失敗するか不安ということは、失敗して大丈夫だった経験がないから不安なんですね。

例えば、好きな人に告白してフラレてしまったとしても、自分の人生が悪い状況になるわけじゃありません。そのとき落ち込むくらいですよね。何度か告白して慣れてきたら、好きな人に告白できる機会を増やせて、いつか好きな人と付き合える日がくるかもしれません。

失敗してもいいから、やってみればいいことは結構多いです。転職活動だけならノーリスクですし、少額から副業や投資をやってみてもいいわけです。やってみたけど、うまくいかなかったな。でも、たいして損害は生じなかったという経験ができます。すると、何か始めるときに、過剰な不安にさらされなくて済みます。

また、何も新しいことをしないのも失敗の一つだと考えて、どうせ失敗するなら何かやろう！と考えるのもありです。