怒りの原因を理解する
怒りをコントロールするために、怒りについて知っておくと有効なので、カチンとくる理由を考えてみたいと思います。
ベースとして、怒りの原因は予定が狂ったとか、期待と違ったとか、そういったものです。ここでは4つの理由を取り上げてみます。
①予定が狂ったから
予定と言いましても、タイムスケジュールのような意味ではありません。例えば、楽しみにしていた冷蔵庫に入れておいたプリンがない!とか、気に入って買った靴で靴擦れしてしまったとかです。
「〇〇するはずだったのに」「〇〇になるはずだったのに」という気持ちが根底にあるのですね。
このような予定狂いよるパニックが、怒りとして感じるられるわけです。予定狂いは避けられない現実なので、避けることはできません。なので、人の「闘争逃走反応」のうち、闘争を選んでしまいます。つまり、反射的に攻撃モードになってしまいます。
怒りはどれくらい続くのか
予定が狂うと、とっさに怒り、相手を攻撃してしまいがちですが、実際に自分に被害があったのか考えると、そうでもなかったりします。たいして被害がないのに相手を攻撃するのは、ただの言いがかりなんですね。なので、本当に被害があったのか冷静に考えてみるのも良いでしょう。
怒りは、「問題と思えていたことが、なんとかなるだろう」と思えるまで続きます。
もし、とっさの怒りにとらわれてしまったときは、「ただ単に自分の予定が狂ったから困っているのだな」と考えてみます。すると、とっさの怒りを手放しやすくなります。いろんな例に当てはめられるので、おすすめの考え方です。
②心が傷ついたから
この場合、人間関係によるところが多いです。例えば、自分のミスじゃないのに叱られる、相手のためと思った行動が裏目にでた、やろうと思ってたのに「掃除した?」と言われたなどです。
頑張っても認めてもらえなくて傷ついた。相手のためにしたことであれば、そのためにした労力が否定されて傷ついた。(相手へのプレゼントを選ぶ労力とか)。ダメな人間と言われているようで傷ついた。など、①の予定狂い+心の傷があり、それが怒りを生み出すのです。
心の傷を癒やしてあげよう
心の傷があると、痛みに対して敏感になってしまい、ちょっとしたことでもカチンとくるようになります。再び傷つけられたくない!という気持ちから、脅威を排除しようとする気持ちが強くなるからですね。自分を守るための本能のようなものですが、そのままだと怒りを感じやすくなってしまい、辛くなってしまいます。
なので、心の傷を癒やしてあげましょう。そうすることで、怒りを手放すことができます。過去に起きた心を傷つけられたシーンを思い出して、受け取り方を変えてみるのも一つの方法です。(傷の大きさによっては、無理に思い出そうとする必要はありません。)今回の記事では怒りの理由をメインにしていますので、対処については、また別記事で書きたいです。
③我慢しているから
我慢してたら、イライラしてきた、というのはわかりやすいのではないかと思います。
図書館で、携帯の音がなっていてイライラする。映画館で話している人がいてイライラする。といった場合です。
こうしたことが怒りにつながるのは、「自分たちはマナーを守っている」という人として当然のことをちゃんとしている(我慢している)のに、誰かがしていないから生じるわけです。
自分は我慢してるのに、なんであなたはしないのだ!という気持ちですね。
我慢度は人によって全然違う
とはいいましても、マナーを守っていない人を見ても、特になんとも思わない人もいるわけです。気にしない人ですね。
自分も結構好きなようにやってるよーって人は、他人の異常な行動に寛容になりやすいです。逆に、自分もそうしたいけど、我慢してるんだ!という人は、なかなか寛容になれません。
怒りを感じるのは、我慢してるからなんだな、という理由も知っておきましょう。
④苦手だから
特定の苦手な状況や人に怒りを感じる場合もあります。
あの上司がどうも苦手だ。要領のいい人はずるいから、受け入れられない。「太った」や「言い訳」という言葉がどうしても嫌いだ。とかですね。
苦手に思うのは、心の傷とも関係している場合が多いでしょう。特定の苦手が、自分の何を刺激しているのか考えてみましょう。そして、心の傷を癒やしてあげましょう。
怒りは自分が困っているというサインでもある
見ていきますと、怒りって自分が困っているってことなんだな、と思いましたね。もちろん冷静になれば、困ることじゃなかったなと思うこともありますが。
とっさの怒りで、人を攻撃して、後で後悔するというのは避けたいですよね。相手を攻撃して守れるものもあれば、失うものもあります。大したことじゃなかったのに、相手を攻撃してしまったと気づくと、自己嫌悪に陥るでしょう。
そう考えると、怒りってなかなか厄介なものですね。
とりあえず、怒りが生じたら、「自分は困った状況にあると思っている」と考えてみます。そして「一体、何に困ってるんだろう?」と問いかけて、その原因や自分が求めているものが何か判断します。それだけでも、怒りに振り回されにくくなります。
それではまた。
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