怒りが教えてくれること

メンタル改善

感情の意味

体に自分を守るための力があるように、感情にも自分を守るための力があります。

熱いものに触ると手を引っ込めますし、痛みを感じるからこそ病院に行って治療をしてもらえます。

感情だと、不安だから将来へ備える・対策する、悲しいから心の傷を癒やすことができる、などがあります。

今回は怒りの感情について考えたいと思います。

怒りは何のサインなのか

怒りは「被害を受けた」というサインです。足を踏まれたという体の痛みから来る場合もあれば、侮辱されたという言葉から来る場合もあります。何かしら「被害」を受けて傷つくから怒りが生じるわけです。

もし、怒りの感情がなく被害を受けたということに気づかないと、状況が変わらず被害を受け続けるということになってしまいます。つまり、怒りの感情は「被害を受けたから、それに対処しなければならない」というメッセージと考えることができます。

怒りは、体であれば「痛み」と言えるでしょう。心の痛覚のようなものだと思います。

怒りが生じた場合の単純な対処行動は、相手への反撃ですね。足を踏まれたから、相手に怒鳴ったり突き飛ばしたりするのです。

怒りの原因について

怒りからの対処として相手への反撃をあげましたが、人間関係や社会生活で相手に怒鳴ったり、殴ったりするわけにはいきません。(原始的な時代だとそれがよかったんでしょうが…)

なので、怒りを感じて「何か対処する必要があるんだな」ということに気づいて「適切な対処」の方法を考えたほうがよいはずです。しかし、怒りの感情をコントロールするのはなかなか難しく、生じた怒りをうまく手放したり、受け入れたりすることができないこともあるわけです。

そのため、怒りが生じたときに冷静になるために、怒りの原因について前もって考えておくのが効果的です。

知っているとよいのは、①そもそも「被害」だったのか②心の病気の可能性はないか③女性であれば生理。ということがあげられます。

②については、うつ病になるとイライラがひどくなる場合があるからです。その場合は専門医に相談するのがベストでしょう。③はバイオリズムとして仕方ないのですが、程度が強い場合は専門医に相談するのもありだと思います。(治療対象になることもあります)

では、①のそもそも「被害」だったのかですが、この考え方が冷静になるにはいいと思います。「スケジュールが予定通りいかなかったけど、だからといって問題はないよな」「足を踏まれたけど、そのうち痛くなくなるよな」とかですね。

怒りの感情がでで、それが「被害」ではないと考え直したら、特になにもしなくていいですし、「被害」だと思ったら、対策を考えればいいということですね。

まずは、受け止め方を変えられないか考えるのもいい方法でしょう。

自分にやさしくする

不安を感じたときに、自分にやさしくしようという記事を書きましたが、怒りの感情にも同じことが言えます。というのは、どちらも心の傷や痛みだからですね。

怒りに振り回されないために、怒りの役割を「対処すべき問題のサイン」と考えてみます。そのためには、まず怒りの感情を受け入れることが大切です。

受け入れるのを邪魔する考え方として、怒る自分は未熟であり、小さい人間だというものです。こう考えると、怒りの感情を受け入れたくなくなってしまいます。怒りは人間として自然な感情で、出るのが普通です。怒りの感情が出ること自体に未熟だと考える必要はありません。

怒っている自分にやさしくするには、親しい他人が同じ目にあったとしたらかけてあげるであろう、最もやさしい言葉を自分にかけてあげることです。

「あんなこと言われたら、怒るのも当然だよな。大変な目にあったね」といった感じです。

こうすると、怒りとともに現実を受け入れることができます。怒りのコントロールができてますし、現実的な対策を考えることができます。

怒りの感情が強すぎるとき

とはいっても、怒りの感情が強すぎると原因や対策を考えることは難しいです。なので、そういうときは、とりあえず気分を入れ替えましょう。

  • 10秒深呼吸をする
  • 運動をしてみる(歩く、ストレッチ、筋トレ等)
  • トイレに行く
  • 家事をする(食器洗い、洗濯、掃除、片付け等)

怒りの感情をやりすごしたら、原因や対策を考えていきます。

続きはまた別記事にて。それではまた。

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