マイナス感情との付き合い方を考えてみる
僕はネガティブ傾向が強いので、マイナス感情とうまく付き合えたらいいな、とずっと前から考えておりました。鬱になるくらいネガティブ感情が強いのですが、対処すれば少しは楽になります。
結論としては、自分のマイナス感情を受け入れて、自分を癒やしてあげよう!ということです。
マイナス感情を無視したり、抑えたりすると逆に増大する
これがマイナス感情の特徴です。実にやっかいな感情ですね。
マイナス感情には
- 不安、焦り、恐れ、いらだち、怯え、怒り、憎しみ、恨み
- 悲しみ、そねみ、ねたみ、罪悪感
- 無力感、疎外感、虚無感
等、いろいろあります。これらの感情を抑えて、やり過ごそうとすればするほど、マイナス感情は解消されず増大するのです。
その結果、自分を必要以上に責めたり、他人に攻撃的になってしまします。攻撃性が自分に向かうか、相手に向かうかの違いだけです。完全にどちらか一方というわけではなく、自分に向かうときもあれば、相手に向かうこともあります。どちらに向かいやすいか知っておくといいでしょう。
マイナス感情は、心に傷があるサイン
マイナス感情というと、名前からして嫌なイメージですが、悪い感情というわけではありません。
もし、悪い感情だと考えているなら、マイナス感情は「心に傷があるから、癒やしてね」という心からのサインであり、自分を愛してあげる機会をくれているんだな、と考えてみましょう。
「あー、なんだ。自分を労ってあげたらいいんだな」ということです。
変にポジティブシンキングをするのは止めよう
ネガティブになっている人に、ポジティブに考えるようにアドバイスをしても逆効果になることがあります。なぜなら、自分のマイナス感情を無視するという結果になるからです。
体に傷があるとき、そこに傷があると受け入れて、癒えるまで動かさないようにしますよね。無視して動かしたら悪化するはずです。心も同じ。マイナス感情を無視したり、否定したりして、ポジティブになろうとしたり、ポジティブなふりをすると悪化するのです。
つらい・しんどい気持ちは、無視や否定せず、受け入れることが重要です。
マイナス感情が出たら、自分に優しい言葉をかけてあげよう
自分をいたわるということは、少なくともマイナス感情を受け入れているからできることです。そして、癒やしています。すると、だいぶ楽になります。
- この怒りは正当な怒りだ。当然だ。
- イライラしてるな。我慢してきたのだから、無理もない。
- あいつが憎い、恨んでやる。傷つけられたのだから、こんな感情を抱いてもいいのだ。
- 無気力になるのも仕方ない。私が生まれた劣悪な環境を考えれば、そうだ。むしろ、それでもなんとか生きてきた私はよくやってるな。
とか、自分に言ってあげます。
そのときだけの傷であれば、すぐに癒やして忘れることもできます。しかし、トラウマに近い過去に受けた傷というのは、忘れられるものではありません。ずっと残るものだから、それを癒やすことも大事です。
過去を思い出して、傷つくときも、自分に優しい言葉をかけてあげてください。思い出すたびに、マイナス感情の波が小さくなり、しんどくなる時間が短くなっていくはずです。
自分の本当の気持ちを表現してみる
自分がマイナス感情になった原因の状況を、ただありのままに書いてみます。そのきっかけや理由があれば、それも書きます。そして、自分がどう感じたか、どんなリアクションをしたか書いてみます。こういった記録をすることも、心の負担を軽くしてくれます。
例えば、
状況「忙しいときに、友人の長電話に付き合うことになった」
きっかけ、理由「仕事のイライラが合わさってしまって、ストレスが増幅されることになった」
どう感じたか、リアクション「時間がないという焦りを感じた。相手が空気読まないなという怒り、空気を読んでくれという気持ちがグルグルする」
といった感じです。
これだけで、すっきりしないな、と感じたときは、自分に優しい言葉をかけて、対策も考えてみましょう。
「忙しいときに、電話がかかってきたら、焦ってイライラするのも当然だな。友人だし、ついつい話を聞いてしまうのも仕方ないな」と受け止めてあげて「次はちゃんと、丁寧に断ろう。後で話す時間をつくって、すぐ電話を切ろう」と対策を考えてみます。
この方法は、エクスプレッシングライティングとセルフコンパッションを混ぜたようなやり方ですね。この2つは、メンタルにとてもよい効果をもたらすので、気になる方は、ぜひ調べてみてください。
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