自分の疲労を客観的に見る4つの方法

健康

疲労とその客観視

 自分が疲れているかどうかは、主観的に感じることが普通です。実際に体が疲れて悲鳴を上げていても、それに気づかなかったり、あるいは、体が疲れていないのに、なんだかだるいと感じることもあります。

 ここでは主観に頼らず、客観的に自分の疲労を判断する基準を紹介します。

神経からの疲労とその原因

神経からの疲労とは

疲労とは、ただ筋肉が疲れている状態を言うのではありません。体がだるい、重たいという感覚は、中枢神経と自律神経のコンディションが悪くなっているため生じます。

疲労の原因

①姿勢が悪い(中枢神経の不調)

悪い姿勢が続くと体が歪み、中枢神経と末梢神経の連携がうまくいかなくなります。(例えば猫背。)中枢神経とは体の様々な部位に指令を出す司令塔のような役割であり、抹消神経に司令を出して手足を動かすといったものです。体の歪みは、疲労が蓄積しやすくなっているサインです。

②睡眠不足(自律神経の不調)

睡眠不足が疲労の原因となるのは、誰もが言う当たり前のことでありますが、理由を少し考えてみましょう。過度のストレスによって自律神経のバランス(交感神経と副交感神経のバランス)が崩れると、不眠になることに加え、体温調節の不具合、血圧上昇、呼吸の乱れ等も起こるというわけです。

以上のことから、疲労は神経の不具合によっても引き起こされることがわかります。

自分の疲労を客観的に見る4つの方法

では、自分が疲れているか客観的に見てみましょう。ここでは4つの方法をご紹介します。どれか1つだけでも当てはまれば疲れているというサインです。

①脈拍がいつもと違うか確認する

安静時の自分の脈拍を測り、基準(ベースライン)を知りましょう。一般的な人の脈拍は1分間に70~80くらいです。疲労感のないときに脈を測ってみてください。運動後しばらくしても脈が落ち着かない。安静時もベースラインより速い、または遅い。といったときは疲れているサインです。

■脈を測る方法

1,必ず疲労感のないときにしてください。

2,手首の内側に反対の手の人差し指と中指の2本を当てて、脈が強く感じられる場所を探す。

3,タイマーで15秒測り、何回脈を打っているか数える。(スマホのタイマー機能が便利)

4,3で出た数字を4倍にした数字が「1分あたりの脈拍数」になります。それをベースラインにしましょう。

②睡眠時間を確認する

睡眠時間がいつもより短い、朝起きてもすっきりしなければ、それは疲れのサインです。

寝る時間が不規則であったり、起きる時間がまちまちであれば、副交感神経の働きが悪くなります。睡眠の乱れというものは、どんな体に良いことをしても、それを台無しにしてしまうほど恐ろしいものです。

③腰が痛いかどうか確認する

反り腰や猫背の人は要注意です。無理な姿勢(悪い姿勢)を長期間続けると、体には確実にダメージが蓄積されます。猫背で肩が前に偏ると、バランスを取らせようと中枢神経が腰を反らせます。すると上半身はバランスが取れますが、全身のバランスは崩れてしまうのです。そして、腰痛になり、疲れやすい体にもなるということになります。

④呼吸が浅くなっていないか確認する

胸呼吸により呼吸が浅くなっていたら、それは疲れのサインです。酸素不足による疲れと姿勢の歪みによる疲れが考えられます。

脳や体に酸素が行き渡らなければ、頭がぼーっとしたり、こりが取りづらいといった事態になりやすくなります。

また、胸呼吸は体幹の筋肉(体を支える筋肉)を使っていません。そのため、正しい姿勢ができず、体がゆがんでしまいます。体を支える筋肉が弱くなり、全体のバランスが崩れ、疲れやすい体になっています。

終わりに

客観的に疲れているかどうか判断できると、自分を労る良い機会にもなるでしょう。

もし疲れているとわかったなら、すぐできる方法としては睡眠の改善です。しかし、人によっては、それだけでは十分でないことは上記の通りであります。

姿勢の改善が大切そうですね。

具体的な改善方法については今後の記事で書いていくつもりです。

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