本を読む前に知っておくと得すること

勉強法

せっかく本を読んだからには内容を覚えたい

僕は本を読むことが好きなのですが、読みはじめた頃は全然内容が記憶に残らなくて悩んでいたことがあります。その頃は、ただ1ページから順番に本を読むだけだったので、そりゃそうかと今となっては思います。

本の内容が記憶に残りやすくなったのは、本の読み方を勉強してからでした。ここではちょっとしたコツのようなものを書いていきます。

自分が読みたい本を選ぼう!

「何言ってんだ?当たり前だろ」と言われそうですが、これが結構大事なんです。「本を読む=苦」と考えている人が少なくないのでは?と個人的に思うことがあります。

読みたいと思えないような本を読んでも、記憶には残らないでしょう。特に親からほぼ強制的に読むように買い与えられたことによって、本嫌いになるケースもあります。非常にもったいないと思います。嫌々読んでもつまらないですし、記憶に残るわけがないのです。

なので、自分が本当に読みたい本を選んで、記憶に残そうぜ!というわけなんです。自分が好きになれそうな内容のほうが記憶に残りやすいことは、誰でも感じていただけると思います。

まずは、本選びから気をつけようということですね。

本のデザインや見た目。タイトルや目次。著者のプロフィール。それらを見て、興味が持てるとか、ワクワクするものを選びます。デザインや見た目も大事なのは、最初に見たときの印象が残る本は記憶にも残りやすいからです。逆もまた然り、目に留まるような本を選びましょう。

目的を決めてから本を選ぶ

なにか達成したいものがあるときに、そのために本を読むケースです。例えば、「営業で契約を取りたいから、相手からYesを引き出す方法をこの本で知りたい」といった感じです。

目的があれば、それを達成するために有益な知識を意識して探すので、その分記憶が残ります

達成目的の設定ですが、考えただけでも嬉しくなるような、自分にとって少し高めの設定にすると、取りかかりが早くなります。

また、脳が快感や快楽を感じるような目的設定もしておくと良いでしょう。「成長できる」「仕事でパフォーマンスが発揮できる」「この筋トレ本を読んでモテる体をつくる」とかですね。

期日を決める

どの本を読むかを決めたら、いつまでに読み終えるか期日を決めましょう。

読む本によって難易度が違うので、それに合わせて期日を決めます。簡単なら、期日を短く設定します。難しい場合、「この日までに読めたら嬉しいな」「頑張ったらこの日までには読めそうだな」と思える日を設定します。

「○日までに」という明確な期日を決めると、目的を達成するために脳にスイッチが入ります。

要点だけを何度も見る

繰り返すことで記憶に残っていくのですが、本をまた1ページから読み返すのは効率が悪いですし、飽きてしまいます。なので、要点だけを繰り返し見るのが良さそうです。

本を読み終わった後、大切な箇所だけに目を通してみます

翌日、本の続きを読む前に、前日に読んだ大切な箇所を再度目を通します。

「一度にたくさん読んでしまって大変だな」というときは、1章ごとや1節ごとのように分けて、ある程度読み進んだら、それまでのページの大切な箇所だけに目を通すという方法もあります。本の内容やテキストによって、読み返す間隔を設定します。

目を通す前に、一度、要点や重要だと思ったキーワードを思い出そうとすると、より記憶に残りやすいです。無理にすべてを思い出そうとするのではなく、2,3点思い出そうとするくらいがちょうど良いと思います。

目次を見て予測を立てる

記憶するためには、全体像を前もって知っておくことが大切です。本では、目次を見ることでそれがわかります。

  • 丁寧か、わかりやすいか、難しいか
  • 言葉の言い回しはどうか
  • 実用的なものが中心か
  • 理論や考え方が中心か

目次以外にも著者のプロフィールを見ておきましょう。どんな経歴や何に詳しい人が書いたものか、顔写真もあるなら、その印象からどう思ったか、考えてみます。

本の全体像を先に把握しておくことで、安心して本を読めます。内容を覚えやすくなりますし、スムーズに読書を進められます。

さて、全体像を把握したら、どれくらいのスピードで読むか予測を立ててみます。「難しいと感じたら、ゆっくり読む」「文章が少なく、わかりやすそうなら、通勤時間だけでさくさく読む」「対談形式なら、不要な部分はさっと流して、要点に注意しながら読む」とかです。

ペースの予測とは別に、目次を見て、内容の予想をしてみたり、この単語がわからないな、とか考えておくと、より記憶に残りやすいです。

何が知りたいか確認する

読む前に、この本から何を知りたいのか確認します。目的を設定した後、それを達成するために、何を知りたいのか考えます。そのために、自分に質問することも有効です。

「how to 本で自分に適した方法は何か?」「ここだけは押さえておいたほうがいい箇所はどこか?」「相手からYesを獲得するコツは何か?」「月々5万円節約する方法は?」といった質問を投げかけてみます。

質問は、できるだけ具体的で行動に移しやすいものを選びます。「方法」や「コツ」といった言葉を使うとやりやすいです

感情と共に記憶する

印象に残るのは、感情が伴っているからという理由もあります。良し悪しに関係なく、強いインパクトがあったものは記憶に残ります。

本を読むときも、好奇心を持って、感動したり、共感できる部分があれば、その箇所をじっくり読んでおきます。本を読んでいて、喜怒哀楽を感じる部分があれば、自分の感情に念押しをしておきます。ただし、これをするのは重要な部分だけで十分です。

口や手を使って覚える

キーワードが出てきたら、それを口にするのもいいですし、「これが重要だ!」「そのとおりだ!」と言いながらジェスチャーを取るのもいい方法です。

また、キーワードを紙に書いてみたり、空に指で書いてみたりするのも良いです。

本を表す1つのキーワードを考える

キーワードを思い出すことで、全体的な内容まで思い出せるようにしておく方法です。

この本といえば、〇〇だというようなキーワードを一つ決めます。

キーワードを拾い出すには、目次を見ること。著者が強調している部分を見ること。(太字、マーカー、図、まとめ等)自分が決めた目的や質問の答えになっている箇所。といったものがポイントになります。

これはある程度本を読んでからしか決められませんが、そういったキーワードを探しながら読むのも要点や重要箇所を意識しながら読めるので、本を効率的に読めます。

図や写真があれば、それで覚えておく

イラストや写真は、記憶力を強力にします。

また、図を使うことで、流れや順番、全体像を把握しながら記憶することができます。

実際に、自分で図を書いてみたり、それを自分で説明できると、記憶が定着します。

本の内容に反論してみる

理解するために、1度や2度本を読むときは、本の内容を素直に理解するのがいいと思いますが、より長期記憶にするために、著者が述べていることと、自分の意見を戦わせながら読んでいくのも良い方法です。

読んでいて、何か引っかかるな。この部分が何を言ってるのかわからない。この部分は自分の意見と違うな。といった場合は、その本とは別の本や資料が必要なときもあるでしょう。余力があれば、調べて疑問点を解決するのもありです。

自分の意見を持ちながら、あるいは反論しながら本を読むと、自分の立ち位置や、自分がどんな意見を持っているかが浮き彫りになっていきます。これの何が良いかと言うと、誰かに自分の考えや意見を伝えられるようになるという点です。

仕事での会議やプレゼンでも役に立つかもしれません。

記憶したことを、人に教えるつもり、伝えるつもり勉強法

以前、記事で人に教えるつもりで勉強すると記憶に残るという記事を書いたのですが、ここでも少し触れておきます。

  • 伝えたい相手を決めます。
  • その人にとって、どんな伝え方、表現がいいのかを意識して本を読みます。
  • 相手がしてきそうな質問を想定しながら本を読みます。

伝えたい相手が特にいない場合は、子どもを想定すると、より工夫が必要となり、勉強にはなります。ちょっとハードルが高い場合は、初めてその知識に触れる大人、その知識をある程度知ってる人にしておきます。知識や理解が深まってきたら、ハードルを上げてみるとより理解力や伝える力が上がります。

最後に

最後にちょっと補足しておきます。

本は、その全てのページを読む必要はありません。わからないところは読み飛ばしてもいいです。すでに知っているところも、気になる箇所だけ見て、あとは読み飛ばしてもいいです。目次を見て、自分の気になる箇所だけ読むというのも全然ありです。

本の内容が専門的でわからない場合、そのジャンルの入門書を先に読むのが効率的です。

それでは、また。

コメント

タイトルとURLをコピーしました