怒りや恐れといったネガティブ感情は、新たなネガティブ思考を生み出します。ネガティブな感情と思考が相互に作用して、下降スパイラルに陥ってしまいます。このスパイラルに止めるのに効くのがネガティブ思考に反論することです。
事実を示すことからはじめる
無意識に浮かんでくるネガティブ思考は、放っておくと失望、不安、絶望、恥、恐怖などの感情にふくれ上がります。
仕事の期限や目標達成といったことだけではなく、料理の味付けに失敗したとか体重が増えたとかの日常レベルのことでも、「自分はダメだ」「誰々が悪い」といった考えまでたどり着いてしまいます。そこまでいくと、人間関係まで悪影響が出る可能性があるので、その前にネガティブ思考を止めておきたいわけです。
そこで、ネガティブ思考のどの部分が事実なのか検証してみると、思い込みに引き込まれることなく、事実だけのダメージに軽減でき、ネガティブ思考にブレーキをかけることができます。
ネガティブ思考や感情を検証するための質問を下記に書いておきます。
- そもそものきっかけは何だったのか?
- どんなネガティブ思考をしているのか?
- どんな思い込みが引き起こされているか?
- それによって、どんな感情が生じたか?
- 思考や思い込みが現実と比較してどうか?
- 実際の状況はどうか?
- 根拠は妥当なものか?
- 思考や思い込みは論理的か?
- そう考える妥当性はあるか?
これらの質問に答えることで、事実以外の思考や思い込みに気づき、自分のネガティブ思考には根拠がない部分があると気づくことができます。すると、気分が軽くなって、妥当性のある考え方ができ、適切な行動を取ることができるのです。
事実だけを把握するだけでも、ネガティブ思考に対処できるわけですね。
事実を検証した後にすること
事実を検証して心がある程度落ち着いたら、反論したり、現状のポジティブなところを考えてみましょう。
事実を検証するだけでも、ネガティブな思考や感情を解消することができますが、さらに解消するために反論し、前向きになるためにポジティブな視点を取り入れてみます。
どうしても良い方向に考えられないことは、それによって学びがあったとか、自分の成長や試練だと考える方法もありです。
ネガティビティを減らして、ポジティビティを増やしてみましょう。すると、なにかネガティブな物事が起こっても、比較的はやくに元の健康な精神状態に戻れるはずです。
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