損失回避バイアス

メンタル改善

バイアスって何?

簡単に言い換えれば、「思い込み」ですね。認知の歪みなんて言われもしますが、難しく考えるのはやめておきましょう。

損失回避バイアス

では、損失回避ってどんな思い込みなんでしょうか?

それは、「損失の可能性をなんとしても避けようとする」思い込みです。(心理的傾向)

例えば、いつも買っている卵の値段が下がったら、卵を買おうという気持ちが強まりますよね。では、反対に、卵の値段が上がったら、卵を買わないでおこうという気持ちが強まります。

値段が上がったときの消費者の反応は、値段が下がったときの消費者の反応に比べて、2.5倍の強さであるという研究があります。

つまり、何かを得る喜びよりも、何かを失う痛みのほうをより強く感じるのです。得よりも損のほうを重視する傾向が強いということですね。

日常の中の損失回避

日常で、損失回避バイアスに囚われたり、それを利用した宣伝は結構あります。

  • 保険の加入
  • 利用量に応じた課金から固定料金への変更
  • 株価が急落しても損切りできない
  • 予約サイトの座席数、残部屋数、閲覧量

損をしてしまうという理由で、実際には余計なお金を払ってしまったり、結論を急ぎすぎて後悔したという経験は意外に誰でもあるのではないかと思います。そういえば、気づかないうちに、そんなことしてたな、と思うこともあるでしょう。無意識にバイアスに引っかかってしまうときも多いんですね。

損失回避バイアスを避けるには

基本的には、客観的に状況を見ることです。(メタ認知)

短期的な視点に重点を置きすぎず、長期的な視点から現在の損失可能性を見れば、それほどの脅威(損失)には思えなくなります。

例えば、通勤時に前の車が青信号なのに前進しないとします。このとき出社に間に合わなくて焦っていたりすると、対向車線に出て、前の車を抜こうとする危険を犯してしまうこともあるでしょう。

ほんの数秒を節約したいという短期的な視点に反応するのではなく、命を危険にさらさず、通勤事故をしないという長期的な視点に考え直すことが、このバイアスを回避するコツです。

もっと大きな視点に立って、家を出る時間を早くして、余裕のある通勤をしようというのもいい考えです。これも長期的な視点ですね。

旅行、映画の予約等は焦って選ばないように、予約が埋まっていく前に予約しておくのもいい手です。

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