他人の言葉に振り回されないコツ

人間関係

他人の言葉に振り回される

人の言葉を聞くことも大切ですが、それと同じくらいスルーすることも大切です。他人の言葉に振り回されると、対人関係に悩んで生きづらくなります。相手の言葉をスルーすると嫌われるのではないか、言葉の裏に何か別の意図があるのではないか、他人から見て自分の考えや感覚はおかしいのではないか、振り回され方はさまざまですが、気にしすぎると生きづらくなることは間違いありません。

なので、ある程度スルーすることも大事です。が、スルーばかりしても、うまくいくわけではないですよね。

スルーというのを「話を聞かない、拒絶する、無視する」という意味で使うと対人関係が悪くなってしまいます。そこで、他人の話は聞くけれども、自分の考えを持って、取捨選択したり優先順位をつけることで、他人に振り回されないようにするのが対策になりそうです。

他人の言葉を聞くけれども、自分の意見や考え、感情を伝えることも、ときには必要です。

そもそも人の言葉はいい加減で曖昧

人の言葉は、真実を言い表したものではありませんよね。その人の気持や環境、健康状態、精神状態等によって、いとも簡単に言葉は変わってしまいます。そんなふうに変わっていくものを、一つ一つ真に受けていたら気が病んでしまいます。

理不尽や矛盾を真剣に考える必要はないわけですね。むしろ、どう対策し、どう切り抜けるかを考えたほうがいいでしょう。

嫉妬心、支配欲、自己顕示欲、欲求不満から、言葉で相手を巻き込む人もいます。人の言葉には、いろいろな感情や考えが混じって、いい加減で曖昧なので、言葉をそのまま受け取らないほうがいいというのを多くの人は暗に理解しているのではないでしょうか。

しかし、表面の言葉や状況から、文脈を読んでも、他人に嫌われないように・怒られないように行動しているなら、これも他人の言葉に振り回されている状態だと言えそうですね。相手の言葉をそのまま受け取っても、文脈を読んでも、どっちにしても他人に振り回されているわけです。

やはり、人の言葉を聞いた上で、自分の言葉を持っているとよさそうです。

自分の言葉を持つには

日常生活だったらいいかもしれないけど、仕事だと自分の言葉なんて持てないよ、という人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。他人の言葉に、自分の価値観や解釈を通せば、言われた通りになることはありませんし、優先順位が変わったりします。その結果、相手の言われたことをやらないことも発生するはずです。

「こういう理解でよろしいですか?」「いただいた指示通りにやることは〇〇だから、難しいです」と言えば、何かしら調整があるでしょう。これは決して反抗したり敵対したりしているのではありません。むしろ仕事を機能させるためにやっているので、信頼関係が深まります。

では自分の言葉を持つためにはどうすればいいのか。簡単にできる方法としては「私は」から言葉を初めてみるのがいいでしょう。今置かれている状況や分脈を考えているときに、「私は」という主語をあえて入れてみましょう。すると、今の状況で自分は〇〇だと考えているんだな、と思うことができます。

相手の言葉を主体的に解釈することで、自分を取り戻しましょう。

他人と自分を分けるには

共感力も大切ですが、「他人は他人、自分は自分」と分けた上での思いやりが大事ですよね。その分け方のコツは、他人対応スペースを頭の中でイメージすることです。

自分の中で、相手の言葉を聞くのではなく、イメージの「玄関先」「応接室」「窓口」「受付」のような来訪者への対応場所にいるつもりで、相手の言葉を聞きます。すると、相手の言葉や事情が、自分のプライベートな部分とごちゃまぜになるのを防ぐことができます。

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